その少年に「フシ」と名前をつけたのはオニグマ様の生け贄として選ばれたニナンナ地区の少女「マーチ」でした・・・・・・。
大今良時による漫画【不滅のあなたへ】のアニメ3話「小さな進化」の内容&それまでに分かっている「少年=フシ」の正体について、ネタバレを含みながら紹介していきます!
(アイキャッチ画像出典: https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784063958423)
【不滅のあなたへ】前回(アニメ2話)あらすじは?
ニナンナに住む少女マーチは、ヤノメの役人ハヤセらによってオニグマ様の生け贄に選ばれてしまいます。
早く大人になって母親になりたいマーチ。そんなマーチを救おうとするパロナはマーチを逃して捕まってしまいました。
マーチは少年の姿をした「それ」に出会い、まるで母親のように可愛がりますが・・・・・・。果たしてこの先はどんな展開が待っているのでしょうか?
フシ【不滅のあなたへ】は何者?アニメ3話までに分かっている事
ここからはアニメ3話「小さな進化」のネタバレ含む紹介&感想&解説をしていきますね。
「それ」を作ったのは「私」
フシは始めただの白い「球体」でした。黒い布を被った謎の人物「私」によって「それ」と呼ばれこの世界に投げ入れられます。
「私」観察者の正体はアニメ3話までも明かされていませんが投げ入れた「球体」を観察するとしています。
3話でそれは情報を収集するために機能すると言っているので「それ」に情報を収集させるという目的があるようです。
刺激を受けて変化する
フシは刺激を受けたものに変化します。球体から石になり、苔を写し、やがて行き倒れたレッシ狼のジョアンに変化しますが、その時に初めて「意識」を獲得しました。
アニメ1話ではジョアンを飼っていた、名前の分からない少年の死後、彼の姿になります。それが変化をするのは「刺激を受ける」事が条件でした。
刺激を受けた少年の姿になったものの言語能力や倫理観はなく、ジョアンとして過ごしていた期間があるため動物的です。
マーチに食べ物を恵んでもらっても「ありがとう」と言う事もできませんでした。
不死身
フシは「不死身」でした。少年になってから何度も自然の脅威にさらされて転落死したり、巨大な熊(後に登場)に引き裂かれたりして死んでしまいますが、その度に再生して生き返っています。
初めこそ再生するまでに1日ほどかかりましたが、6回目くらいでは12時間ほどで再生する事ができました。
フシにとって死は物体が変化したものに過ぎず、また、痛みはフシの成長を促し無駄な死はないとされています。
マーチが「フシ」と名付けた
ヤノメの役人から逃げたマーチは、片目の飛び出て水死体になっていたフシが蘇るシーンを見てしまいますが、そこでいかにフシの再生能力が高いかという事が分かります。
マーチはそれを見ていたのでフシに「不死身だからフシちゃん!」と名前を付けたのです。
オニグマ様出現?
マーチを逃して捕まったパロナですがそこに巨大な白い熊が現れます。
目から血を流し、身体中に矢のようなものがいくつも刺さっており暴れていました。フシも1度これに殺されています。
ヤノメの役人1人が殺され、手を縛られ身動きできないパロナを置き去りにもう1人は逃げてしまいました。
パロナは忍ばせていた道具でなんとか縄を切り逃げますが、熊の攻撃を避けようとして崖の下に落ちてしまいます。しかし沼に救われて再びマーチの救出に向かうのでした。
この巨大熊こそがマーチを生け贄として捧げるとされている伝説のオニグマ様なのでしょうか。
フシの感情の芽生え
マーチはフシに名前を付けた直後、再びヤノメの役人ハヤセ達に捕まってしまいます。幼いながら覚悟を決めたマーチは涙を拭いフシと別れます。
別れ際「ありがとう」と言ったマーチの言葉にフシは初めて顔を上げて、ハッと反応するのでした。もしかしてここで初めてフシは感情を獲得したのでしょうか。
大抵の動物は自分がいる環境を選べない。よってその場に適応するために自らを変化させる必要がある。とりわけ人間にとって変化の兆しとなるのが感情なのだ。
不滅のあなたへ::アニメ3話:観察者のナレーションより引用
眠らされたマーチは祭壇へ
パロナと出会ったフシは、パロナの呼びかけには答えずどこかへ歩いて行ってしまいます。この時フシはマーチの後を追っているのかもしれません。
その頃マーチはハヤセに薬を盛られた食べ物を食べさせられ、眠ってしまいその間に生け贄として祭壇に連れて行かれてしまいます。
祭壇では前回選ばれた子供の骨や遺品がありました。それらを回収後そこにマーチは寝かされ、動けないように両手足をロープで括り付けられてしまいます。
今までもこの様にして幼い子供達を生け贄にして、オニグマへの供物として捧げてきたんだと思われます。ひどい風習ですね。
あきらめないパロナが素敵!
祭壇に残されたマーチとハヤセ達役人の前に、パロナを襲ったオニグマが現れます。
そこに果敢にマーチを救出に来たパロナ。ハヤセはそれを見て「いいじゃないか。エサが2つになるだけだ」と笑います。
パロナはマーチの繋がれたロープを必死に切ろうとしながら、マーチに言いました。「しきたりなんて守る必要ない!自分で大人になる事を選んでいいんだ!」
この時パロナはオニグマに弾き飛ばされてしまいますが、何度でもあきらめずにマーチを助けようとするパロナの姿には本当に心を打たれます!
絶望の中、ハヤセら役人達が門を閉めようとした時すれ違いにフシがマーチとパロナの元に現れます。
フシとオニグマの戦い
フシはオニグマを前にして身動きせず頭から食べられてしまいますが、その状態で立ち上がります。首のない状態で足でオニグマの牙を折り2度ほど弾き飛ばされます。
パロナやハヤセ達の前で狼ジョアンの姿に戻った後果敢にオニグマとの戦いに挑みます。
オニグマの弱点?の鼻に食らいつき何度も体を裂かれては瞬間的に再生しながら、最終的に鼻を引きちぎり、オニグマを倒しました。
このシーンは絶望から2人を救う救世主のようなフシの姿がとてもカッコ良いです!
ヤノメ国へ
ハヤセにここで死ぬか、ヤノメに一緒に行くかと選択を迫られたパロナは、マーチと生きヤノメに向かう事を選びます。
ハヤセは、パロナとマーチ、そして死んだ?オニグマとフシを自国のヤノメに連れ帰る事にします。出てきた当初から冷たいロボットのようなヤノメの役人であるハヤセは、一体何を企んでいるのでしょうか?
これまでの言動を見ても、情け心から助けているとはとても思えないので、注意した方が良さそうです。
狼の姿で「ありがとう」
フシは、マーチの前に狼のジョアンの姿で現れました。たまたま転がった果物を食べた後で狼の姿のまま初めて言葉を話します。「ありがとう」と。
それは食べ物をもらったら、つまり親切にされたら言うようにとマーチがフシに教えた言葉でした。
フシが人間の姿でなく狼の姿で言うのでびっくりしますよね。機械音的な「ありがとう」という、動物が言葉を話すというシーンは、絶妙にあと惹かれますよ。
【不滅のあなたへ】アニメ3話「小さな進化」考察
今回のタイトルにもあるように小さな進化とは、フシが最後に「ありがとう」と言った事でしょうか。
マーチのありがとうと言う言葉を聞き、これまで動物的な感覚しか持っていなかったフシに感情が生まれた瞬間です。小さな進化というよりかなり大きい進化ですよね。
初めて言う言葉が「ありがとう」というのも気持ちいいものです。これからフシはさらに言葉を覚えたり感情を獲得していく予感がします!
【不滅のあなたへ】アニメ3話「小さな進化」の感想は?
絶望的なマーチやパロナの前に現れたフシのヒーロー感がすごい!
もうダメかと思う時に不死身のフシが現れたら、藁にもすがる思いがしますよね。
オニグマに頭から食べられるところはビックリしちゃいますが、不死身であるが故に何度でも蘇って戦うシーンは圧巻でした!カッコイイ!面白い!
何を考えてるから分からないハヤセも気になりますし、マーチやパロナとヤノメ国に行く事になるなど不安要素は満載ですが、これから成長していくフシの姿に期待です!
【不滅のあなたへ】アニメ3話「小さな進化」を観る参考に
こちらは、あくまで感想などは個人的な意見となりますが、アニメ3話を観る時の参考にして下さいね。
【不滅のあなたへ】アニメ | 3話「小さな進化」 |
ジャンル | 大河ファンタジー |
見た感想 | 戦闘シーンがカッコいい! |
傾向 | 家族・大人向け? |
アニメーション | 優しい |
ストーリーテンポ | ちょうどいい |
【3話評価】※あくまで個人的な評価です。
フシ【不滅のあなたへ】は何者?アニメ3話!まとめ
ここまで【不滅のあなたへ】3話の内容、それまでに分かってるフシの正体などについて紹介してきました。アニメは4話「大きな器」に続きますよ!
- フシは不死身で、マーチに名前を付けられた
- 伝説のオニグマが現れパロナは崖下に落ちたが無事だった
- マーチの「ありがとう」という言葉に反応したフシ
- 祭壇でオニグマ様からマーチを守ろうとするパロナ達の前にフシが現れる
- 狼の姿に戻ったフシはオニグマの鼻を引き千切り倒した
- フシは狼の姿で初めて「ありがとう」と言った
- マーチ・パロナ・フシはヤノメに向かう事になった
- ハヤセの目的は?
- アニメ4話「大きな器」へ続きます!
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